男性で育児休業を取得しました(後編)

慣れない満員電車

育児休業を終えて、4月の第一週に一日だけ東京の事務所に出社しました。
年が明けてからは、歩くペースもずっと子供に合わせていたので、駅構内をせかせかと歩く人々とペースを合わせるのが大変でした。
4月と言えば新社会人をあちこちで見られますが、彼らを見て一目で新社会人だとわかるのは、彼らが真新しいスーツやカバンに身を包んでいるからというのもありますが、なんとなくのんびりしているというのもあるのかもしれない・・・
私自身の歩くペースが、新社会人らしき集団と一緒でもストレスなかったので、なんとなくそんなことを思いました。
そして電車の混雑も苦痛でした。
私はそこそこの遠方から都内まで通うので、私が乗車する駅ではまだ車内も空いていて必ず座れますが、ずっと座っていても電車が混んでくると普段感じない窮屈さを感じました。
昨年末まで普通に乗っていたのに。
慣れってすごいですね。

保育園送迎の日々

4月の最初2週間ほどは子供の慣らし保育期間でした。
そこで少し問題になったのが、その期間の保育園送迎をどうするか、ということです。
最初から十分な慣らし期間を考慮して休業期間を決めておけば問題にはならなかったのですが、育児休業期間が決まったのは2年前のことで、当時住んでいた町も今の町ではなかったので、充分考慮することができなかったというのが言い訳です。

そこで、3月初めに慣らし期間のスケジュールが明らかになった時点ですぐに上司に相談しました。
相談といっても、大筋は12月に総務部門も交えて話をつけていたので、在宅勤務と有休をどう使うかの確認程度でしたが。
私の場合は、会社制度上は4月1日から復職でしたので、慣らし保育は有休、半日有休、在宅勤務の組合せで乗り越えました。

保育園の送り迎えが終わるとまた子供と一緒の生活なので、気分はまだ育児休業の延長でした。

やっぱり体調を崩した

保育園に入園して4日目、さっそく子供が38.5度の高熱を出しました。
いろんな人から、保育園入園直後はすぐに体調を崩すよと言われていましたが、うちの子もすぐに洗礼を受けたようでした。
そこで2日間ほどお休み。
私は半日有休予定であったのを全日有休に切り替えたりして対応しました。
週明けには回復してまた通い始めましたが、その週末に、こんどはウイルス性胃腸炎にかかりました。
ということで、4月第三週にまた3日間ほど保育園をお休み。
ここは妻も有休を使って対処しました。
4月に私と妻とで使った有休は合わせて10日間以上でした。

仕事は順調?

そんな感じで、私自身4月は有休を8日間ほど使いましたが、私が携わるプロジェクトは、マネージャーさんが優秀で、私を当てにしないプロジェクト線表が作られていたので、なんとか回っている様子でした。
私のほうは線表を見て、当てにされていない感がひしひしと伝わってきて寂しい思いをしましたが、後から「すみません、有休ください」と言って、スケジュールを乱すほうがよほど迷惑なので、良かったのだと思います。
私自身の業務負荷もちょうど良いと感じられる程度でした。
ですが自分で気付くことができるほど、休業に入る前より仕事のパフォーマンスが落ちていました。
なので同じ1か月間でも、昨年12月と比べると半分程度の仕事しかしていないと思いますが、それでも体感ではちょうどよかったです。
人にもよりますが、作業計画時に、復職後1か月の仕事量が、休業前の半分くらいになるようにするとちょうど良いのかもしれません。

まとめ

同じような状況にある人がどのくらいいるかよくわかりませんが、実体験を経て、育児休業を取得するにあたって次のようなことに気を付けるべきと思いました。

前提条件

  1. 会社勤めである
  2. 勤めている会社に育児休業制度がある
  3. 勤めている会社は男性育休取得に積極的な姿勢を示している

気を付けるべきこと

  1. 取得前、なるべく早くに職場関係者に周知する
    • 上司だけでなく、同僚やチームメンバーにも伝えて、不在時の対応を細かく決めておくべきでしょう。
  2. 取得前に復職後の段取りを決めておく
    • 育休中に職場の関係者と細かいところを詰めていくのは面倒なので、大枠は育休取得前に決めておいたほうが良いです。
  3. 収入0円に備えておく
    • 普通に暮らしていれば問題ないと思います。
  4. 家事・育児の引継ぎを十分考慮した期間で申請する
    • 私は今回意図していなかったけど結果的に成功。子供は1か月間で充分父親のぎこちない育児に慣れてくれました。慣れるまでの期間の長さは、子供の性格や普段からの父親の育児関与度合いも影響するでしょう。
  5. 慣らし保育期間を十分考慮した期間で申請する
    • 私の今回の失敗。有休で乗り切ったけど、これからの子供の体調不良など考えると有休はもっと残しておきたかった。
  6. 復職後のために有休をできるだけ残しておく
    • 私は復職が年度の切り替わりだったので、問題はなかったです。
  7. 復職後の作業量は、取得前の半分くらいで計画しておく
    • 半分かどうかは人それぞれですが、数か月休んでパフォーマンスが落ちない人なんていないんじゃないかなぁという印象です。