男性で育児休業を取得しました(前編)

2017年1月から3月末までの3か月間、ホワイト企業に勤める私が、会社の制度を利用して育児休業をとったというお話です。
私は男性なので、男性育休というやつです。
育児休業をとる前、とっている間、とった後、それぞれ新しい経験ができたのでここに残しておこうと思います。
育児休業を取る前(2016年12月)までを前編、育児休業中を中編、復職後1か月間を後編として分けて書きます。

育児休業をとりたかった経緯

これは家庭それぞれでしょうけれど、私のケースを記します。
私には(投稿時)現在3歳の子供が1人います。
ずっと私の実家で、妻には育児休業をとってもらって育ててもらってきました。
しかし妻が連続で育児休業をとれる期間は会社制度で3年間までとなっています。
妻が育児休業をとれるのは最長で2017年の2月末まででした。
妻の職場が私の実家から遠く離れているということもあり、復職を前に職場に近い街に引っ越すことを検討し、実際に去年の10月に引っ越しました。
共働きになるので子供は保育園に入れる予定でいましたが、このご時世、なかなかすぐに預かってくれるところを見つけるのが難しいです。子供が3歳になる、2017年4月の入園を待つのが現実解でした。
ということになると、少なくとも3月の1か月間は妻以外の誰かが子供の面倒をみないといけません。
そこで、私も会社制度にある育児休業の制度を使おうと考えました。

育児休業の相談~休業の決定まで

上述の問題はかなり前から気にしていて、2015年の秋には上司に相談していました。
育児休業をとる1年以上前のことです。
その後上司の上司(部長)までエスカレーションされて、面談を経て、2015年の年末には期間(2017年1月~3月末)が決定しました。

と文章にしてしまうと、スムーズに事が運んだように感じられるかもしれませんが、実は少々私のほうが妥協をしています。
というのは私の所属する会社の規則によると、育児休業の申請は取得しようとする1か月前までで、さらに育休期間の変更は取得する前日まで可能というものであるにもかかわらず、面談した上司によると「期間はここで決めたらもう変えられない」ということでした。
その理由は、年度で決める人員予算の都合とのことでした。

と、これはあくまで私自身に降りかかった話ではあり、男性の育児休業の制度があるだけでもいいじゃないか、なんていう声もありそうですが、実際に育児休業の制度がある会社でも、このような”規則が現場の現状に馴染んでいない”と感じることがあるわけです。
そのあたりは、もし読者にこれから育児休業を取ろうとしている方がいたら、ぜひ気をつけてもらいたいと思います。

育児休業をとるまで

さて、育児休業をとることが決まりました。
そこからの勤務は別に普段と変わりありませんでしたが、休業間近の12月になると残業時間が通常の3倍程度になっていました。
女性ならば体調を気遣ったりして業務負荷を下げたりするのでしょうけれど、私の場合は逆に、3か月間いなくなるのだから休業に入る前までにできることは済ましていってね、というような空気の中で働きました。
自分が自身の業務量をコントロールできるような裁量のある立場ならば自己責任と言えますが、いまの職制上そういうことでもなかったので上司の落ち度もあったと考えます。

とはいえ、これも私中心の視点で書いた一方的な文章なので、これではまるで職場や上司が悪いというように捉えられてしまいそうです。
しかし結局休業に入る直前になって急激に負荷が高くなったのはなぜか?ということをいま振り返ると、負荷が高くなるまで私から上司や職場へのエスカレーションを十分していなかったというのが理由にあるように思います。
12月の初めに上司や関連するマネージャーに相談をしてからは、すぐにその後の業務量を調整してくれて、過負荷になることはありませんでした。
また、育児休業期間の1~3月に本来私が中心になって進めるべき仕事も、少ないリソースで動いているなか、なんとか割り当ててくれました。
さらには4月の復帰後の業務予定もかなり軽減してくれました。それは私の早退リスクの回避という意味合いもあるのでしょうけれど。(保育園入園直後は何かと園から呼び出されやすい)

組織の末端の作業員のような替えがいくらでもきく人でしたら心配する必要はありませんが、「俺がいないとオマエら何もできないじゃん」などと自分の替えがきかないと自負している人は、休業に入る前に急に負荷が高まらないよう、自身の調整だけでなく職場や上司への相談も早め早めにしておくとよいでしょう。

12月はごたごたしましたが、無事に生きて年明けを迎えることができました。
結局会社は12/29までが出勤日だったのですが、私自身は12/31まで(自宅からのアクセスではありますが)仕事をしていました。
(冒頭にも述べましたがうちはホワイト企業だと思います。)

さて、育児休業中のお話は中編に続きます。